欧州中銀が政策金利据え置き、4会合連続 インフレ再加速を懸念(毎日新聞)

欧州中銀が政策金利据え置き、4会合連続 インフレ再加速を懸念(毎日新聞)

 

欧州中銀が政策金利据え置き、4会合連続 インフレ再加速を懸念(毎日新聞)

毎日新聞
欧州中銀が政策金利据え置き、4会合連続 インフレ再加速を懸念

ECB本部=ドイツ・フランクフルトで

 欧州中央銀行(ECB)は7日、定例理事会を開き、主要政策金利を現行の4・5%で維持することを決めた。金利据え置きは4会合連続。ユーロ圏20カ国の物価上昇(インフレ)率はECBの中期目標である2%に近づきつつあるが、インフレが再加速する懸念もあり、利下げは時期尚早と判断した。  欧州連合(EU)統計局によると、ユーロ圏の2月の消費者物価指数上昇率は前年同月比2・6%で、1月の2・8%を下回った。ピークだった2022年10月の10・6%から低下傾向が続いている。  ただし、変動の大きいエネルギーや食料品を除いたインフレ率は3・1%と高い水準にあり、賃金上昇の影響を受けやすいサービス部門のインフレ率も3・9%と高止まりしている。  ユーロ圏の1月の失業率は6・4%と過去最低水準で、長引く物価高と人手不足の影響で賃上げが進み、インフレを再び加速させる懸念が残っている。  一方、高金利は欧州経済の重しとなっている。域内経済のけん引役であるドイツの23年10~12月期の国内総生産(GDP)はマイナス成長に陥り、ユーロ圏全体もゼロ成長と低迷している。ECBは域内の賃金動向などを慎重に見極めながら、利下げの時期を探るとみられる。【ブリュッセル宮川裕章】

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