雪降りすぎて除雪費足りない 雪はうれしいけど…スノーリゾートから悲鳴 「温暖化で読めなくて…」自治体職員ため息(信濃毎日新聞デジタル)
長野県の3市村、想定外の降雪量で急きょ予算を追加
長野県の大町市以北でこの冬、雪が多く降った影響で、同市と北安曇郡小谷村、白馬村が道路除雪費を当初予算で賄いきれず、補正予算を急きょ組むなど対応に追われている。昨年12月の月間累積降雪量は小谷223センチ、白馬214センチ、大町123センチとなり、いずれも過去5年で最多。日本付近には今月4日ごろから、「この冬一番」とされる強烈な寒気が流れ込んで日本海側を中心に大雪となる見込みで、3市村からは「また除雪費がかさむ」と悲鳴が上がっている。 【グラフ】大町市、白馬村、小谷村の12月の累積降雪量。3年間で増えているのがはっきり分かる
過去5年分の平均から予算確保
小谷村では昨年11月末から雪が降り始め、2023年より1週間ほど早く凍結防止用の塩化カルシウム散布が始まった。その後、年末年始や1月中旬などたびたび大雪に見舞われ、業務委託を受けた業者が除雪に追われた。 村が本年度当初に見込んだ除雪関連費は3億2200万円。直接雇用する除雪車のオペレーターの人件費や業者への業務委託費が主で、過去5年度分の稼働時間の平均を算出し、時給換算した金額を予算で確保していた。
増える降雪回数 燃費・人件費の上昇も影響
しかし、今季は降雪回数が多い上に燃料費や人件費の上昇も影響し、予算超過に陥った。村は今月開く予定の村議会臨時会で追加分として1億1600万円を盛った補正予算案を提出する方針。村建設水道課の担当者は「温暖化などの影響もあり、当初予算を組む段階では見通しが全く読めない」とため息をつく。
白馬村 当初は2億1100万円、1月に1億2000万円追加
白馬村は1月20日の村議会臨時会で、除雪追加費として1億2千万円を計上した補正予算案が可決された。昨年11月下旬~12月末、除雪車の稼働時間は4478時間と23年同期比で約4・5倍に膨らみ、当初予算の2億1100万円では足らなくなった。村建設課は「1月時点で昨季の降雪量を超えてしまった。スノーリゾートとしては喜ばしいが…」。
大町市 昨季は12月に2400万円⇨今季は1億1000万円
大町市も同様の状況で追加予算の獲得を目指す。市建設課によると、除雪費は除雪車の使用料や燃料費、人件費を考慮して決めた1時間当たり単価に実際の稼働時間を掛けた額を業者に支払う。だが、12月は雪が多く、この1カ月間だけで当初予算で確保した1億1400万円のうち1億1千万円を消化。23年12月は2400万円で済んでいたという。
